さかなの瞼

diary of chapter6

BMW MINI を買った

車を買った。車を所有するのは15年ぶりだ。多分魔が差した…のだと思う(苦笑)

いや、冷静にみて税金や保険、駐車場代など維持費を考えると、必要な時だけレンタル(レンタカー)すれば十分お釣りがくるのもわかっていて、確かに無駄にお金を浪費するという感覚も否めない。けれど結局自分は車社会の時代に生まれて死んでいく…みたいな事を思えば、自分の幼少の頃の写真に一緒に映る当時の車が懐かしかったりする想いを、我が子にも感じて欲しいとかぼんやり考えてみたりも。

いずれもこれだけ交通網が発達した都会に住んで車を持つということはかなり贅沢な暮らしである。まぁ手にしたからには相応にドライブを楽しめるよう、これまでなかなか行けなかったところなんかにも行けるとよいな。長期の休みが取れたら何泊かしながら実家(九州)までのんびりと…とかも。

確かに最近の車はキーを挿さずともドアは開けられるし、キーを回さずともエンジンがかかるといったようにITを駆使したマシンであることに疑いの余地はないのだけど、アクセルを踏み、ハンドルを回すといった基本的な所作は極めてリアルでアナログ的だ。パソコンやスマホに操られた生活に慣れきった身体には至極新鮮でもあるのだけど、益々深刻さを増す運動不足はなんとかしないといけない…(苦笑)

https://www.instagram.com/p/BBhTnXsx99Y/

買っちゃった♪ #mini #minicooper #car #bmw

6時に帰るチーム術

たまたま報道番組で彼女(小室淑恵さん)が出ていて、ワークライフバランス的な話をしていた。それだけだと最近はよく聞く話なのだけど、人口ボーナスやオーナス、女性が育児などで離職することによる生涯収入の定量化など、なかなか説得力があって興味を持ったのがきっかけです。

なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術

なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術

 

書かれている内容はまぁそうだよな…と思う内容が殆どで特にこれといって新鮮なものはなかったのだけど、しかしなんとなく理解していることを着実に実践すること。またそれを継続できる組織とすることが重要なのかと理解。そうゆう意味では改めて勇気をもってトライしなければ…と思いました。しかしこの本が書かれた8年前から、多くの現場は何も変わっていないであろう事を考えると、こういった考えが定着するのはなかなか難しいことだと実感。

きっとその責任は終身雇用や年功序列、中途半端な成果主義の経過をたどり、また残業を正とし対峙してきた経営陣にあるように思える。人口ボーナス、経済成長、大量生産大量消費に支えられ偉くなった人たちに、ワークライフバランスの意図(生産性を上げる)は伝わっていないのかもしれない。日本の名だたる大企業が連日よくない報道になを連ねるのも似たような原因だろう。

「ハーモニー」伊藤計劃

作家デビューから僅か2年(34歳)で亡くなった伊藤計劃の遺作。最近は安部公房やSFあたりをうろうろしてたらこの作品にたどり着いた。

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

人々の健康が常時管理され、病気と争いが無縁となった世界を舞台に、アイデンティティの喪失を嘆く若者(女性)を中心に物語が進む。途中謎の大量自殺といったミステリー要素もあり、また人の持つ”意識”の解釈やその是非も交えて展開していくといった内容。

まぁそこそこ楽しめました。その後映画化(アニメ化)もされていて、確かに登場人物や世界観など、映像化はし易い…というか相応の需要はありそうだな。とは思います。また機会があれば著者のデビュー作「虐殺器官」も読んでみたいです。


「ハーモニー」劇場本予告

「人間そっくり」安部公房

正気から見れば狂人は”キチガイ”であるが、狂人から見れば正気はやはり”キチガイ”である。つまり確立したはずのアインデンティティは何の説得力も持たない。安部公房の「人間そっくり」はそういった内容である。

人間そっくり (新潮文庫)

人間そっくり (新潮文庫)

 

とある放送作家(主人公)の元に自称”火星人”が訪れる。しかし直前にその妻とされる人物からとある事情により30分だけ自称火星人を足止めすることを依頼されたのだ。はじめは難なく対応できると思っていた主人公だが、自称火星人の手練手管な話術で思わぬ展開へと進んでいく。

特に印象深かったのは「狂人保険(正気保険)」のくだり。正気が狂人になるリスクのための保険なのだが、保険に入るには「正気」であることを立証しなくてはならない。例えば生命保険で健康状態を告知するのと同じだ。しかし正気を立証するのはなかなか難しい。何をもって”正気”と言えるのか?このあたりは安部公房らしくシニカルに描けていると感じた。

そうゆう意味でこの作品がSFであるのかそうでないのかさえも判断できない(苦笑)

p.s.作中「気違い」という表現が使われているため当記事もあえて「キチガイ」を使っています。本来あまり表現としては良くないと認識しています。

プレイングマネージャーの教科書

今年の目標は所謂ビジネス書を毎月1冊は消化すること。

今更感は否めないが、やはりSIベンダ(SE)の仕事は汎用機が主流の頃と比べると、随分様変わりしている。当時活躍した人が出世した今日において果たしてその経験則が十分活かせるかも疑問だし、社員の老化やワークライフバランスといった価値観など、変化は加速度的だ。そんな中でのこういったビジネス書も一見の価値があると思った。

プレイングマネジャーの教科書―結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策
 

因みにこれを手に取ったのはこれの著者(田島弓子さん)が「ワークライフ“アンバランス”の仕事力」といったなかなか印象深いタイトルの書籍を出していることから繋がった。単なるサボりの口実として使われている向きもあるワークライフバランスという言葉に違和感があったから、そのタイトルだけで納得してしまった(笑)

本題のプレイング〜を読んだ感想としてはサブタイトルにもある通り、コミュニケーションの必要性を改めて理解した。またそれは各自が持ち得た性格に委ねるといった楽観的なものではなく、重要な”仕事”と意識して取り組まなければならないということ。特に若者は自ら発信することは殆どなく、ひたすら対話を待っているという件はなかなか納得感があった。逆に著者のキャラクター故許されるのでは?といった「?」な実例も幾つかあり、全てを鵜呑みにはできないが、相応に気づきはあったのかと思う。

ワークライフ“アンバランス”の仕事力

ワークライフ“アンバランス”の仕事力