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さかなの瞼

diary of chapter6

iBooksで夏目漱石の「こころ」を読んでみた

私の中では千円札は夏目漱石のイメージだ。確かに改めて考えないと紙幣の肖像が今現在一体誰であるかというのはキャッシュレスが進む世の中においてはあまり重要ではないのかもしれない。因みに伊藤博文Verも印象深いといった世代です…苦笑

とりあえずiBooksで読める所謂名作を暇をみつけては読んでいるのだが、この「こころ」も恥ずかしながらこの歳で初めて読んだ。当時の連載開始から今年で丁度100年というのは偶然だけど、それでも100年という歳月を感じさせない位にスラスラ読めることに驚く。つまり現在でも十分通用する内容である。言い換えれば我々の住む世界…というか人間の本質は1世紀そこらでは変わりようがないのかもしれない。

私も故郷を離れ上京した身なので主人公が故郷や親に抱く思いはなかなか共感を得られる。遠いからこそ募る愛しさと、しかしいざ近づけば3日としないうちに煩わしくなったり。また先生の告白の物語からは人の狡さを垣間見せるが、けれどそれはきっとどんな人でも多かれ少なかれ持ち合わせているのではないだろうか?等。

いずれも本音と建て前とで苦悩する様や、けれど生きていくには一定量を受け入れつつ前へ進まざるを得ない…といった不条理なんかを考えてしまう作品ですね。

こころ

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