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さかなの瞼

diary of chapter6

「幼年期の終わり」アーサー・C・クラーク著(1953年)

なんだか最近は無性にSFが読みたいのです。ということで「2001年宇宙の旅」でも有名なアーサーCクラークの作品。ミステリーの要素もあってなかなか面白かったです。序盤の現実感と終盤のぶっ飛び感のギャップが個人的には少しアレだけども、相対性理論に基づく未来への一方通行タイムマシンの理屈なんかもあり、日常に疲れた脳にはよいリフレッシュになるかと。

タイトルにある「幼年期」は作中では人類のそれを意味するのだけど、単に親から見た子供という視点でも当てはまるのかと思います。子供にとっては親は何でも知っているし何でも与えてくれるし絶対的な立場なのだけど、成長を通じて親にも限界や制約があったりすることを理解する(作中での人類が思い描くオーバーロード)。一方親からみても、無限の可能性を秘めた子供を導くというのは何とも感慨深いものだ(作中でのオーバーロードが人類に託す想い)。

そうゆう意味では「(親は)干渉してはいけない」という言葉にも考えさせられるし、その他一定の規模の組織の統率の方法や宗教といった事柄にも触れられていて奥深い。

とにもかくにも半世紀経っても十分楽しめる作品というのが素晴らしいし、これからももっと名作SFを読んでみようと思いました。

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))