さかなの瞼

diary of chapter6

映画「カーズ3 クロスロード」を家族で鑑賞

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このポスターは素敵ですね。今作を象徴するシーンです。5歳の息子は映画を楽しみにしつつも予告で流れるマックィーンのクラッシュシーンには少し怖さも覚えたようで、それをそっと耳打ちしてくれるほど。世代問わず本編を見る前から期待を抱かせるシーンです。

ということで先日息子を含めた家族で鑑賞してきました。多分子供が居なかったら観ることはなかったかもしれない作品。2006年公開のカーズが子供騙しではなく大人が観ても傑作であることは前ブログでも述べたが、今作もなかなかの良作でした。正直ラストの展開など不満な点が若干残るものの、カーズファンとしては観て損はない作品かと思います。逆にこれ(カーズ3)のみを鑑賞して満足できるかというと疑問ですが、、。因みにカーズ2はマストではありません。以下ついでにおさらいしときます。

カーズ。所謂カーズ1。実力はあるが性格に難ありの主人公(マックィーン)が寂れた街、ラジエータースプリングスで出会ったcarsに触れ、成長していく物語。古き良きアメリカであったり、効率ばかり追い求めることへのアンチテーゼも含まれた内容となっている。

カーズ2。マックィーンの参加するワールドグランプリに仕組まれた陰謀を暴くため、イギリスのスパイ、フィンマックミサイルらと共にマックィーンの親友メーターが活躍する物語。カーズとの関連性はなくもないが、娯楽性が高く単独でも楽しめる。故にメッセージ性は強くないが、レモンカー(欠陥車)が物語の軸にあり、車産業の抱える(た)問題なんかにも触れている感じも。

そして今作カーズ3。マックィーンはその後ピストンカップで功績をあげるも次世代のハイテクレーサーの台頭にマックィーンを含めた旧式は徐々にレース場から姿を消していった。ついにマックィーンもルーキーのジャクソンストームにとあるレースで優勝をあっさり明け渡すことになり、それ以降、焦りや無理から例のクラッシュシーンへ…(このシーンは本編でも本当にゾクッと来ますね、カーズ1からクラッシュが持つ意味は特別であったことや、そのクラッシュが今回初めて主人公に訪れるということで、そういった経緯も含め衝撃的というか…)

繰り返しだけどカーズあっての今作なので、やはりそれを前提に観るのが今作かと思います。カーズ1もそうだったように完全に成人向け映画としても立派に成り立っています。とはいえ子供の視点も完全に無視はできないので、相応のおちゃらけシーンもあったりしますが、。そうゆう意味で我が子にとってカーズシリーズは、自らの成長と共に作品の説く内容への理解が深まっていくという、この先も大切な作品の1つになっていくことでしょう。(自分におけるガンダムがそうであったように…)

いずれも満足できる作品でした。ただ唯一ラストの展開の違和感は拭えないものの、次回作にも大いに期待したいところです。マックィーンとサリーが夫婦となって子を持って…みたいな展開もアリではないでしょうか?あくまでcarsとはいえ我々が直面する普遍的なテーマをちゃんと扱えるクオリティは素晴らしいです。

因みに鑑賞後、息子が選んだのはコチラ↓(苦笑)