さかなの瞼

diary of chapter6

「ハーモニー」伊藤計劃

作家デビューから僅か2年(34歳)で亡くなった伊藤計劃の遺作。最近は安部公房やSFあたりをうろうろしてたらこの作品にたどり着いた。

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

人々の健康が常時管理され、病気と争いが無縁となった世界を舞台に、アイデンティティの喪失を嘆く若者(女性)を中心に物語が進む。途中謎の大量自殺といったミステリー要素もあり、また人の持つ”意識”の解釈やその是非も交えて展開していくといった内容。

まぁそこそこ楽しめました。その後映画化(アニメ化)もされていて、確かに登場人物や世界観など、映像化はし易い…というか相応の需要はありそうだな。とは思います。また機会があれば著者のデビュー作「虐殺器官」も読んでみたいです。


「ハーモニー」劇場本予告