さかなの瞼

diary of chapter6

シンプルに考える

ここまで急成長した”LINEの元CEO”という肩書きだけで内容はさておき説得力を増すのだと思う。 

シンプルに考える

シンプルに考える

 

タイトルと同じく内容もシンプルで(文字も大きく)すぐに読み終える。今正に行き場をなくした感のある日本有数の大企業が抱える悪しき慣例に対し、1つ1つ意義を唱えていくといった感じだ。もちろんベンチャーと歴史ある企業とを簡単に比較はできないのだけど、現実逃避し過去の栄光にすがる企業の危うさを思わずにはいられない。

まだまだ多くの企業には年功序列時代の既得権益は残っているし、管理や育成に慣れた社員は主体性がなく消極的だ。過去の成功者が過去の経験に基づいて多様化した現在を仕切り(その多くはナンセンス)、売上や収益などの数値遊びに興じ、競合他者を排除する事が目的となって…

ましてエンジニアたるものは自己陶酔でも収益でもなく、ただただよりよいサービスを生み出す事に全力を注ぐべき…といった至極当たり前な事を今更改めて気づかせてくれる感じです。ここに書いてある事全てを鵜呑みにする必要はないけど、仕事において当たり前と思っている習慣が本当に意味のある事なのか、少し立ち止まって考えるよいきっかけにはなるのかと。