さかなの瞼

diary of chapter6

心が鈍くなってゆくよ

刺激が強すぎる街も…今となっては手のひらで瞬く間に流れていく大量のインフォメーションもしかり。

やっぱりあの頃はもっとシンプルで、若者にとって社会や大人といった敵対する対象が明確にあって、教師だからとか立場を利用した理不尽な締め付けやそれに抗うといった構図も明確で、その代償が音楽やバイクやガラス…

不自由である事の自由。
自由である事の不自由。

いつの時代も若者は悩みを抱えていて、ただ今の若者を彼が救えるかは未知数で。それでも時代を超えて彼が届くのは、他者が作り上げた自分と実在する自己との間で生じる矛盾のようなものにいつの時代も戸惑うことへの証かもしれない。そうゆう意味では彼の想いが届くうちはなんだか安心して居られる気もする。人の中に変わらず小さなあたたかみを実感できるというか。

 

十七歳の地図

十七歳の地図