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さかなの瞼

diary of chapter6

iBooksで「人間失格」を読んでみた

最近は鞄にノートパソコンを忍ばせる事も多くてなかなか文庫が入らないのだ。それでも長い電車の時間は退屈なので無作為にネットしてみたり将棋アプリなんかをやっているのだけど、どうもそれは時間の無駄に思えてきて。ということで必ず所有しているスマホ電子書籍でも読んでみようと思ったのです。

いや、元々電子書籍には懐疑的だったのです。やっぱり活字を読むという所作に紙の頁をめくる以外考えられなかったのです。しかしあの混み合った電車で文庫本すら開くのはどうも億劫にも感じるわけで…。

しかしいざ読みたい小説、安部公房なんかを検索するもそもそも電子書籍化されてなかった。てことでメジャーすぎてどこか敬遠していたけど少し気になっていた太宰治を検索したら”無料”の文字に踊らされ、まぁ電子書籍とやらを試すにはよいか。と読んでみたのです。

「恥の多い生涯を送ってきました」

あぁ確かに読み易いかも。彼の作品は多分国語の授業とかでしか読んだことはないのかもしれない。いずれも大衆の言動に理解を示さず道化を演じるような心理というか…程度の差こそあれ誰にも思い当たるのではないだろうか?自分も両親における第一子であることが自身の想いとは裏腹に期待に応えようとするある種の強迫観念のような…。今回気に留めた箇所は自分の不幸は拒否能力の欠如云々や、ドストエフスキー罪と罰がシノニムではなくアントニムでは?と苦悶する場面だ。特に前者は自身にも大いに当てはまるような気もした。

という風に簡単にブックマークやハイライトを残せるのは電子書籍の利点であるかもしれない。またガラス面における改頁も思いの外気にならなかった(でもスクロールパターンは自分には使い難い)。

ということで幸い無料で読める名作は色々ありそうなので、もう少し電子書籍を使ってみようと思う。

人間失格 (集英社文庫)

人間失格 (集英社文庫)